久米繊維プレスルーム: 2006年6月アーカイブ

wamen-2.jpg


「しあわせのコットンボールプロジェクト」で栽培した有機栽培和綿の、
試験紡績を大正紡績の近藤さんにお願いしてから約2ヶ月。

ついに待ちに待った朗報が届きました。

「和綿がなんとか糸になりました。24番手です。」

わたしたちが、一抹の不安を抱えながらも夢みていたこのニュースは、
繊維業界の方にほど、ちょっとした驚きを持って迎えられるかもしれません。


「(和綿の繊維長は短いため)最新の機械、方法では、
 かえってうまく紡げないことがわかりました。」
「そこで200年位前のイギリスの紡機を参考に、工夫をこらしました。」
「糸の撚りも、和綿に合わせて自然にしました。」
「また時間と手間を惜しまず工程数を増やし、
 マスプロダクトとは異なる“レトロ”な方法によって、なんとか糸に紡ぎました。」


これらのお話を伺っても、
まさに近藤さんのご経験、創意工夫と熱意によって、糸になったといえるでしょう。

想像していた以上にネップも少なく、細く紡がれたオーガニック和綿の糸は、
撚りも穏やかで優しく、とても味わい深いものになりました。


大正紡績株式会社
しあわせのコットンボール(渡良瀬エコビレッジプロジェクト)

このアーカイブについて

このページには、久米繊維プレスルーム2006年6月に書いたブログ記事が含まれています。

前のアーカイブは久米繊維プレスルーム: 2006年5月です。

次のアーカイブは久米繊維プレスルーム: 2006年9月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。